好きなもの目録 その116 エルドン

キング・クリムゾンというか、ロバート・フリップ信者の
リシャール・ピナスが中心となり演っていたフランスのバンドがエルドン。
単なるクリムゾンのフォロワーバンド(コピーバンド)というより、
『レッド』でいったん解散したクリムゾンが、
もし解散しないで、シンセサイザーなどでエレクトリック化したらこうなる。
みたいな、暗黒タンジェリン・ドリーム風キング・クリムゾン
って感じの異様な音楽をやっていたんですよ。
1970年代(『太陽と戦慄』~『レッド』期)のクリムゾン好きな人には、
1980年代(『ディシプリン』期)のクリムゾンよりも、
クリムゾンらしく聴こえるんじゃないかな。

『HELDON II "ALLEZ-TEIA"』では、
「IN THE WAKE OF KING FRIPP」って曲があって、
リシャール・ピナスのソロ・アルバム
1982年発表の『L'ETHIQUE』では、
「DEDICATED TO K.C.」って曲があって、
そんなにロバート・フリップ (キング・クリムゾン)が好きかと呆れる。

Wikipedia によると、
リシャール・ピナスは、
学生時代、ジャン・フランソワ・リオタールや
ジル・ドゥルーズのもとで哲学を学ぶ。
エルドンの前身スキゾの由来はドゥルーズから。
エルドンってバンド名は、
ノーマン・スピンラッドの『鉄の夢』
というSF小説のヘルドン大共和国から付けた。
――らしいっす。

哲学とSF小説好きのリシャール・ピナスだから、
エルドンの音楽には、どこか近未来的で非人間的な鋭利な冷たさは感じるのかな。

アンビエントな、1枚目~3枚目のアルバムも良いんですが、
フリップ&イーノの影響から脱し(てはいないけど)、
無機質な暴力性があらわになった、
エルドンの4枚目以降のアルバムが好きなんで目録に。


標題:リシャール・ピナスのエルドン

分類:音楽>洋楽>ロック>プログレ>エレクトリック

■題名:
HELDON IV "AGNETA NILSSON"
アグネタ・ニルソン (エルドンIV)

名前:
HELDON
エルドン

メンバー:
RICHARD PINHAS
PATRICK GAUTHIER
PHILIBERT ROSSI
COCO ROUSSEL
GERARD PREVOST


発表年:1976年

製作国:フランス

評価:A ★★★★◎

■曲目:
01. PERSPECTIVE I (OU COMMENT PROCEDE LE NIHILISME ACTIF)
_____遠近法1 (情景1)
02. PERSPECTIVE II
_____遠近法2 (情景2)
03. PERSPECTIVE III (BAADER-MEINHOF BLUES)
_____遠近法3 (情景3)
04. INTERMEDE: BASSONG
_____バッソン (間奏曲)
05. PERSPECTIVE IV
_____遠近法4 (情景4)
_____VIRGIN SWEDISH BLUES
_____ヴァージン・スウェディッシュ・ブルース (スウェーデンの乙女)
_____PSYLOCYBINE
_____サイロサイバイン (精神療法)

■雑記:
赤ちゃんも夢を見るのかしらって感じのアルバムジャケット。
サイバーパンクな冷たく静かな情景。
「PERSPECTIVE II」は、
少しだけテリー・ライリーの「ア・レインボー・イン・カーヴド・エアー」っぽい。
ピンク・フロイドの「走り回って」とか、
タンジェリン・ドリームみたいなシーケンサー中心の音。
「PERSPECTIVE IV」で、
やっとリシャール・ピナスのギターが唸り、
パーカッションがシンセサイザーと格闘。


■題名:
UN REVE SANS CONSEQUENCE SPECIALE (A DREAM WITHOUT REASON)
終わりのない夢 (結末のない夢)

名前:
HELDON
エルドン

メンバー:
RICHARD PINHAS
PATRICK GAUTHIER
FRANCOIS AUGER
DIDIER BATARD
JANNICK TOP

発表年:1976年

製作国:フランス

評価:A ★★★★★

■曲目:
01. MARIE VIRGINIE C
_____マリー・ビィルジニー・C
02. ELEPHANTA
_____象
03. MVC II
_____マリー・ビィルジニー・C 2
04. TOWARD THE RED LINE
_____レッドラインに向かって

05. PERSPECTIVE IV TER MUCO
_____パースペクティヴ4:三番目のムコ
06. MARIE ET VIRGINIE COMP (LIVE)
_____マリーとビィルジニーの競争

■雑記:
溶鉱炉のアルバムジャケット。
『レッド』で一時活動を停止したキング・クリムゾンのロバート・フリップが、
タンジェリン・ドリームの演奏をバックにギターを弾きまくる感じ。
ロバート・フリップ直系のリシャール・ピナスの
メタリック(無機質で硬質)なギターの音色と、
不気味な暗黒シンセサイザーの音色に、
暴力的なパーカッションが絡む。
1970年代のシンセサイザーの音って、軽いイメージなんですが、
エルドンのは、なんか重いんすよ。
抑圧された重さというか……。


■題名:
INTERFACE (HELDON.6.)
インターフェイス

名前:
HELDON
エルドン

メンバー:
RICHARD PINHAS
PATRICK GAUTHIER
FRANCOIS AUGER
DIDIER BATARD

発表年:1978年

製作国:フランス

評価:S ★★★★★△

■曲目:
01. LES SOUCOUPES VOLANTES VERTES
_____緑色のU.F.O.
02. JET GIRL
_____ジェット・ガール
_____PART I: IN NEW-YORK OR PARIS, EQUIVALENT
_____パート1:ニューヨーク、もしくはパリで
_____PART II: IN SOUTH BRONX
_____パート2:サウス・ブロンクスで
03. LE RETOUR DES SOUCOUPES VOLANTES
_____U.F.O.の帰還
04. BAL-A-FOU
_____気狂い舞踏会
05. LE FILS DES SOUCOUPES VOLANTES (VERTES)
_____U.F.O.の男
06. INTERFACE
_____インターフェイス

07. INTERFACE (LIVE AT THE PALACE) PART I
_____インターフェイス・ライヴ パート1
08. INTERFACE (LIVE AT THE PALACE) PART II
_____インターフェイス・ライヴ パート2

■雑記:
1970年代後半当時にリアルタイムで聴いていたら、
(頽廃した)未来のロックって感じだったんだろうなぁ。
コンクリート打ちっぱなしの地下室に幽閉され、
徐々に天井が下がってきて押しつぶれそうになる
少女の叫びって感じの音楽かな。うそ
パトリック・ゴーティエのキーボードも弾けまくってます。


■題名:
STAND BY
スタンバイ (スタンド・バイ)

名前:
HELDON
エルドン

メンバー:
RICHARD PINHAS
PATRICK GAUTHIER
FRANCOIS AUGER
DIDIER BATARD
KLAUS BLASQUIZ


発表年:1979年

製作国:フランス

評価:S ★★★★★○

■曲目:
01. BOLERO
_____ボレロ
_____PART I: APPREHENSION
_____パート1:理解
_____PART II: BOLERO PROPREMENT DIT
_____パート2:ボレロ
_____PART III: RECOGNITION
_____パート3:認識
_____PART IV: REPETITION
_____パート4:反復
_____PART V: ROTE ARMEE FRACTION
_____パート5:ロートの軍隊
_____PART VI: PRODUCTION
_____パート6:作品
_____PART VII: DISTRIBUTION
_____パート7:配給
_____PART VIII: DETERRIORATION
_____パート8:頽廃
02. UNE DROLE DE JOURNEE
_____奇妙な日
03. STAND BY
_____スタンバイ

■雑記:
01. STAND BY
02. UNE DROLE DE JOURNEE
03. BOLERO
――の曲順の音盤もある。
最後の到達点。


分類:音楽>洋楽>ロック>プログレ>シンセサイザー音楽 / アンビエント

■題名:
RHIZOSPHERE
リゾスフィア
CHRONOLYSE
クロノライズ
ICELAND
アイスランド

名前:
RICHARD PINHAS
リシャール・ピナス

発表年:
1977年
1978年
1979年

製作国:フランス

評価:B ★未確定

■曲目:(省略)

■雑記:
『RHIZOSPHERE』より『CHRONOLYSE』の方が録音は先らしい。
『CHRONOLYSE』は、
フランク・ハーバートの『デューン/砂の惑星』をモチーフにした
コンセプト・アルバムみたいっす。
BENE GESSERIT のテーマ曲とか、
「PAUL ATREIDES」「DUNCAN IDAHO」といった『デューン』の登場人物名の曲がある。
『ICELAND』は、
身も心も寒々とする氷の世界。
『ESKIMO - THE RESIDENTS』
『ANTARCTICA - VANGELIS』
なんかと一緒に聴いて、来るべき氷河期に備えましょう。


■題名:
ADONIA
惑星アドニア

名前:
OSE
オズ

メンバー:
HERVE PICART
RICHARD PINHAS
FRANCOIS AUGER

発表年:1978年

製作国:フランス

評価:A ★未確定

■曲目:
01. APPROCHE SUR A
02. ORGASMACHINE
03. 29 H 08 MN
04. L'AUBE JUMELLE
05. RETOUR SUR ADONIA

■雑記:
バンド名は、フィリップ・ホセ・ファーマーの小説から付けられたらしいっす。
フランスのプログレ系音楽雑誌『ベスト』の音楽評論家エルベ・ピカールのSF企画盤?
エルベ・ピカールを日本人で例えると、
『FOOL'S MATE』の初代編集長・北村昌士みたいな感じかも。うそ
エルドンほどの暗さや重さは無く、エルドンより聴きやすいかな。
出来の良いシンセサイザー音楽。
「ORGASMACHINE」は、
『アメリカ横断ウルトラクイズ』のBGMに使われていたようです。


分類:音楽>洋楽>ロック>プログレ>シンセサイザー音楽 / シンセポップ

■題名:EKTAKROM KILLER

名前:VIDEO LISZT

メンバー:
HERVE PICART
RICHARD PINHAS

発表年:1980年

製作国:フランス

評価:B ★未確定

■曲目:
01. EKTAKROM KILLER
02. PHOTOFLEX
03. PICTURES OF MACHINE MEN
04. SHUTTER'S SHUDDERS
05. FADE IN HONG KONG
06. VANILLA QUARTZ
07. DESTROYER EYE
08. THE TUBE

■雑記:
『INSIDE THE DREAM - POLE』『POLE - BESOMBES / RIZET』の、
JEAN-LOUIS RIZET がミックスしているみたいっす。
エルドンの不気味な暗さは無く、明るいテクノポップ。
エルドンはタンジェリン・ドリーム系のシンセだったんすが、
VIDEO LISZT は、
クラフトワークやイエロー・マジック・オーケストラ系のシンセっぽいかな。

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この記事へのコメント

サネヒロgym
2016年10月27日 01:18
はじめまして リシャール.ピナスのギターはパトリック.ゴーティエのファ-スト.ソロ.アルバム ベベ.ゴジラでよく聴いてます。

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