好きなもの目録 その243 縄張はもらった

前から、NHKラジオ『ひるのいこい』の選曲が
いい意味で狂ってる(尖っている)と思ってたんすが、
アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンの「バベルの堅坑」が流れて唖然……。
そんなこの頃。

録り溜めてた映画とか観たっす。
部分的に観たことがあった
『ジュマンジ - ジョー・ジョンストン』
『ダイ・ハード2 - レニー・ハーリン』
『フェイス/オフ - ジョン・ウー』
などをBS民放で視聴。
『フェイス/オフ』は荒唐無稽なんですが、
アクション映画としては最高の出来なのでは?
『男たちの挽歌』とかの香港映画より、
ハリウッドナイズ(アメリカナイズ)されていて観やすい。
『男たちの挽歌 II』の廃人になったルンの描写とかしつこくて辟易したんで……。
『フェイス/オフ』って、
ニコラス・ケイジとジョン・トラヴォルタのお互いの顔を交換する設定なんですが、
男性器も交換(ペニス/オフ)しているのか、
アーチャー(ジョン・トラヴォルタ)の奥さんが
キャスター(ニコラス・ケイジ)と夫婦の営みをしても気づかない……。

二ヶ月以上前にBSフジで
『ソーシャル・ネットワーク - デヴィッド・フィンチャー』
を期待して観たんすが普通で、
『アルゴ - ベン・アフレック』
もアカデミー賞の作品賞獲ったりして評価が高いみたいだったので期待して観たんすが、
確かに面白いんすが期待以上ではなかったなぁ。
なんかイランの描写(社会的背景とか)が酷いというか、
アメリカ万歳な(アメリカに都合がいい)内容というか、
武力を伴わない外交官救出作戦なんでCIA要員が正義の味方に思えるんすが、
『ダイ・ハード2』の南米の麻薬王なんかを支援してるのがCIAって悪のイメージ。
日本政府も拉致被害者を某国から救出するため、偽の怪獣映画を企画し、
ロケを装って工作員を潜入させれば……。うそ

二ヶ月以上前に『金曜ロードSHOW!』で
『藁の楯 - 三池 崇史』が放送されてたんすが、
どーせノーカットじゃないだろうし、チャンネルNECOでまたやるだろうとスルーしたら、
チャンネルNECOで放送されたので観る。
いろいろ突っ込みどころはあるんすが、日本のアクション映画としては頑張っている方。
(『フェイス/オフ』や『アルゴ』なんかと比べてはいけない)
護送警護メンバー以外ほとんど敵で、
警護対象者自身も警護メンバーを襲うという無理ゲー。
原作が漫画家のきうちかずひろの小説らしいっす。
観たことないけど『S.W.A.T.』って映画に設定が似てるとか。

だいぶ前にテレビ(『徹子の部屋』みたいな番組)で、
年配の女優(有名な女優だったような、顔も名前も思い出せない)が、
大映映画の大ファンでソフト(作品)を全部持っている。
――みたいな話をしていて、当時の私はまだそれほど大映映画を観ていなかったので、
大映映画(永田雅一時代)ってピンとこなかったんすが、色々な大映作品を観て、
東宝、東映、松竹、大映、日活の大手映画会社の中で私も大映映画が好きになったっす。
大映と日活のダイニチなんすが、大映に比べると
日活の作品は若者向けというか荒唐無稽でハズレが多いイメージなんで、
私は監督で観るか観ないか決めているんすが、
『野良猫ロック』シリーズの長谷部安春監督作品だからと
チャンネルNECOで『縄張はもらった』をなんの期待もしないで観たら
思った以上に面白くて当たりだったんで目録に。
好きな監督だったり(世間や評論家の)評判が良かったりする映画を
期待して観てつまらないと損した気分になるんすが、
逆に、何の期待もしていなかった映画が面白いと得した気分になるっす。
だから、あまり有名じゃない映画(作品)も自分の目で確かめ(視聴し)ないと……。


標題:長谷部安春と梶芽衣子の野良猫ロック

分類:映画>邦画>ヤクザ映画

■題名:縄張はもらった

監督:長谷部 安春

出演:
小林 旭
宍戸 錠
二谷 英明
川地 民夫
太田 雅子 (梶 芽衣子)
岡崎 二朗
葉山 良二
高品 格
郷 鍈治
藤 竜也
深江 章喜
戸上 城太郎
野呂 圭介


発表年:1968年

製作国:日本

評価:B ★★★◎くらい

■内容・雑記:
『縄張はもらった』の縄張は「しま」ってルビ振ってます。
アメリカン・ニューシネマの影響を受けた日活ニューアクションの代表作らしいっす。
長谷部安春監督は、『野良猫ロック』シリーズや
テレビドラマの『あぶない刑事』や『相棒』などで知られているみたいっすが、
少ない本数しか長谷部安春作品を観てない私ですが、
『縄張はもらった』は『野良猫ロック』シリーズより気に入りました。

刑務所を出所した一文字組の寒河(小林旭)を出迎えたのは自分の組の者ではなく、
自分を弟の仇と狙う日野(宍戸錠)だけだった。
病床の親分を訪ね、組が潰れたのを知った寒河は、
親分が世話になっている狭間組から依頼され、
工場建設用地買収に絡む利権から
新興の青葉会と遠野一家が争う土地にたった七人で乗り込み、
その縄張を横取りし一文字組の看板を掲げようと策動する。
満州常の寒河(小林旭)うそ
弟分のジョージ(岡崎二朗)
俳優崩れの鳴瀬(川地民夫)
イカサマ賭博師の新庄(藤竜也)
売れない歌手の中津(郷鍈治)
ダイヤモンド・アイの飯塚(大浜詩郎)うそ
炊飯器の日野(宍戸錠)うそ
狭間組の箱崎(二谷英明)
の七人(か八人)で対立する二つの組織の抗争を煽るっていうのが、
『七人の侍』や『用心棒』っぽい。

寒河の一文字組は愚連隊まがいの暴力団に看板を外されて(縄張を奪われて)、
それを駆逐したのが狭間組なんすが、
寒河達七人を狙った縄張に送りこんで、後から奪い取るのをみると、
愚連隊を裏で動かし一文字組を潰したのも狭間(戸上城太郎)っぽい。

見所は、梶芽衣子ソックリの女優・太田雅子が車で拉致られ乱暴される場面。
オッパイも見えます……梶芽衣子がヌードになるはずないから別人かと思ったら本人でした。
ちょっと得した気分。
懐中電灯を照らしながらの襲撃場面や、街での演技を高所から俯瞰で撮影とか演出が凝ってる。
特にバスルームでの決闘場面のスローモーションと水滴の音が印象的。

郷鍈治は宍戸錠の弟でちあきなおみの夫。


分類:映画>邦画>アクション

■題名:
女番長 野良猫ロック
野良猫ロック セックス・ハンター
野良猫ロック マシン・アニマル

監督:長谷部 安春

脚本:
永原 秀一 (※『女番長 野良猫ロック』)
大和屋 竺 (※『野良猫ロック セックス・ハンター』)
中西 隆三 (※『野良猫ロック マシン・アニマル』)

出演:
梶 芽衣子
藤 竜也
范 文雀 (※『野良猫ロック セックス・ハンター』以外)
岡崎 二朗 (※『女番長 野良猫ロック』以外)
杉山 元 (※『女番長 野良猫ロック』以外)


(※『女番長 野良猫ロック』)
和田 アキ子
久万里 由香
十勝 花子
和田 浩治
中丸 忠雄
ザ・モップス
オリーブ
オックス
アンドレ・カンドレ (井上 陽水)

(※『野良猫ロック セックス・ハンター』)
安岡 力也
高樹 蓉子
有川 由紀
ゴールデン・ハーフ

(※『野良猫ロック マシン・アニマル』)
郷 鍈治
黒沢 のり子
市川 魔胡 (松田 暎子)
青山 ミチ
太田 とも子
沢村 和子とピーターパン
ズー・ニー・ヴー

発表年:1970年

製作国:日本

評価:
C ★★☆くらい
C ★★◎くらい
C ★★○くらい

■内容・雑記:
このブログの2017/05/12(2017/05/17に追記)の記事の再録(抜粋、一部修正)を――

『野良猫ロック』シリーズを知る前から、
鴨川つばめの『ドラネコロック』に馴染んでいたので、昔から興味があったっす。
ロックって題名に付いてるんで、GS(グループ・サウンズ)やブルース?などの
当時の若者の音楽やダンスやファッションが前面に出てる。
(当時の風俗・流行をリアルに描くというより誇張されているんだろうけど)
梶芽衣子のキリッとしたカッコよさ(魅力)と、
藤竜也の不遜な笑い方とジープ(車)の運転の上手さが目立つかな。

『女番長 野良猫ロック』は、
日活だけどホリプロの製作なんで、
和田アキ子が主演で、ザ・モップス、オリーブ、オックス、
そしてアンドレ・カンドレ(井上陽水)が登場して歌と演奏があるんで
(ホリプロのタレントの)宣伝目的(ミュージック・ビデオ的)な側面もある映画かな。
ストーリーは、二つの女番グループの抗争に右翼団体?(青勇会)が絡んできて、
ボクシングの試合の八百長破りの結果、梶芽衣子の恋人が殺され、
梶芽衣子達の女番グループも追い詰められるが
流れ者の和田アキ子が青勇会の連中を一捻りでやっつけるって感じかな。うそ
最後、恋人の仇・青勇会の幹部を梶芽衣子が刺し殺すんすが、
それで刑務所送りになって、女囚さそりに……うそっす。
女番グループ内に、梶芽衣子、范文雀、久万里由香と
目力が強い美女が三人もいる。
和田アキ子のバイク運転は吹き替えだと思うんすが、アップの場面とか
撮影車に引っ張られて運転してるフリしてんだろうなっていうハンドル捌き。
ステディカムとか無かった時代で、手持ちなのか?移動しながら撮影してるので、
手振れというか映像のブレがけっこうある。
西新宿が舞台なんで、昔の新宿の街並みや風景が見れる。
(鉄筋だけの完成前の高層ビルとか)
んで、この映画の最大の見所は、
映画が始まって一時間くらい経った頃からの約八分間!
和田アキ子の乗ったバイクと、藤竜也の運転するバギー(小型ジープ?)の追いかけっこ!
これが本当に凄い!
線路内をバイクとバギーが爆走!
逃げるバイクが地下街への階段を降りていくと、それを追ってバギーも!
普通に人が行きかっている新宿地下街をバイクとバギーが走り回るんすよっ!
(『ブルース・ブラザース』のショッピングモールでのカーチェイスとか、
アニメ『ルパン三世』とかで階段や狭い通路をフィアット500で暴走する感じ)
歩道橋も平気にバイクで走り渡るし。
撮影許可を取っているとはとても思えない……。

『野良猫ロック セックス・ハンター』は、
『野獣を消せ』と似た設定で混血児(ハーフ)狩りがテーマみたい。
姉が米兵に犯されるのを目撃しインポになった藤竜也や、
ハーフに恋人を取られた岡崎二朗などイーグルス(不良集団)は、
大和撫子の純潔を粗暴な外人から守るため立ち上がる! うそ
アメリカなどの白人至上主義者(人種差別)を思い起こすんで、
戦後の日本の闇っていうより、今現在の日本を含む世界の人種問題に通じる映画かな。
ネタバレっすが、最後に安岡力也が探していた妹・有川由紀を撃ち殺す展開が
意味不明の不条理なんですが、そこが大和屋竺っぽいかな。

『野良猫ロック マシン・アニマル』は、
米軍の脱走兵をスウェーデンに逃すため横浜にやって来た
藤竜也と岡崎二朗の三人組は逃亡(外国船に乗るための)資金を稼ぐため
LSDを売り捌こうとするが……。
脱走兵は捕まり、岡崎二朗は死に、
口琴を鳴らしながら一人去っていく藤竜也っていう悲しい終わり。
バイクの集団でパチンコ店や横浜中華街の重慶飯店の店内を走り抜ける滅茶苦茶さ。
荘厳なバロック音楽が流れ紫を基調にした部屋にいる車椅子の范文雀が王女様って感じで、
郷鍈治が傅く気持ちがわかる。
ズー・ニー・ヴーの「ひとりの悲しみ」(「また逢う日まで」の元歌)が観れる。
太田とも子は梶芽衣子の妹。
助監督に田中登。

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