好きなもの目録 その356 庵野秀明のラブ&ポップ

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の上映時間は2時間34分らしいっす。
私の中では『新世紀エヴァンゲリオン』の評価が固まっていて、
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の内容や最後がどーなろうが、
監督や関係者がもし何か問題を起こそーが、
作品(『エヴァ』)に対する評価は変わりないっす。

『エヴァ』は大好きなんですが、
庵野秀明監督の他のアニメ
『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』『彼氏彼女の事情』
とかは面白いけど私はあまり興味が持てなかったっす。
押井守監督とかのアニメ畑の人が実写映画作品を手掛けることに
私は否定的なんですが、(『紅い眼鏡』とか悪くはないけど……)
それで庵野監督の実写映画、まして特撮ではない
『ラブ&ポップ』『式日』にそれほど興味が無かったんすが、
実際観たら面白くて『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』などの
アニメ作品より私の好みだったので目録に。


標題:庵野秀明の式日、ラブ&ポップ

分類:映画>邦画

■題名:ラブ&ポップ

監督:庵野 秀明

原作:村上 龍

脚本:薩川 昭夫

音楽:光宗 信吉

出演:
三輪 明日美
希良梨
工藤 浩乃
仲間 由紀恵
森本 レオ
岡田 奈々
三輪 ひとみ
平田 満
吹越 満
モロ 師岡
手塚 とおる
渡辺 いっけい
浅野 忠信
三石 琴乃 (※音声のみ)
石田 彰 (※音声のみ)
林原 めぐみ (※音声のみ)

発表年:1998年

製作国:日本

評価:A ★★★★☆くらい

■内容・雑記:
女子高生の吉井裕美(三輪明日美)、
野田知佐(希良梨)、横井奈緒(工藤浩乃)、高橋千恵子(仲間由紀恵)
の仲良し四人はいつも遊んでいる渋谷に水着を買いに行く。
裕美は見かけた指輪をどーしても欲しくなり、
お金を手に入れるため援助交際をするが……。

『SUNNY 強い気持ち・強い愛 - 大根 仁』のコギャル時代を
もっと即物的、変態的にした感じかな。
庵野監督なんで映像が凝っていて、1960年代~1970年代の
ATG や自主制作作品みたいなアート系の実験的な映像にちょっとなってるかな。
脚フェチというかスカート盗撮みたいなカットが目立つけど監督の趣味なのか?
邦画の中で『ラブ&ポップ』の評価がどーなのか知らないけど、
アニメ関係じゃなく実写関係の監督の処女作だったら、
凄く評価されたんじゃないかな?
なんか邦画の実写関係の人達ってアニメを下に見ているイメージなんで。

フィクションだけど、同じ1998年公開の
『がんばっていきまっしょい - 磯村 一路』
の1970年代の田舎の女子高生と、
『ラブ&ポップ』の1990年代の都会の女子高生との
あまりの違いに同じ日本の女子高生なのかと驚愕する!

裕美達四人の家庭環境は悪くなさそうなんですが、
今なら、私たちは「買われた」とか言うんだろうなぁ。
指輪くらいで体を売るな! と思うんすが、
十代の頃って、振り返ってみればどーでもいーようなモノが
絶対自分には必要だと思い込んじゃうんすよね。

私は1990年代中頃から十年くらい
渋谷から数駅の場所に住んでいたんすが、
渋谷には(なんか恐くて)ほとんど行かなかったっす。
たまにまんだらけや洋楽のCDを買いに行っていたくらいなんすが、
プログレのCDやアニメのソフトが買いやすいので秋葉原まで行くようになったっす。
三輪明日美や希良梨や仲間由紀恵みたいな女子高生が援交してたんだったら
渋谷にもっと行けばよかったなぁ。うそっす、そんな金や行動力ないっす。
前にも書いたけど、同時代・同地域で生活していたけど
女子高生と接点なんてまったく無いんで別世界の話だな。

希良梨って女優を知らなくて、
終わりまで蓮佛美沙子だと思ってたっす。
手塚とおるのウエハラはやりすぎだと思う。面白いけど。
浅野忠信のキャプテン・ザ・イエロー……じゃなくて、
いっけん気弱で優しいキャプテンEOの援交で説教する強盗強姦魔が恐い。


■題名:式日

監督・脚本:庵野 秀明

音楽:
加古 隆
川井 憲次

主題歌:Raining - Cocco

出演:
岩井 俊二 (※ビデオポートレート撮影)
藤谷 文子 (※原作者)
村上 淳
大竹 しのぶ
松尾 スズキ (※ナレーション)
林原 めぐみ (※ナレーション)

発表年:2000年

製作国:日本

評価:A ★★★★○くらい

■雑記:
仕事に行き詰まったカントク(岩井俊二)は久しぶりに故郷を訪ねる。
そこで何かの儀式をしているメンヘラ女子(藤谷文子)に遭遇し、
ネタになるかもと興味を惹かれ不思議ちゃんと行動を共にする。
明日は私の誕生日と言う彼女だが、翌日になっても明日が誕生日だと言う堂々巡りの繰り返し。
(『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の
永遠に続く文化祭前日みたいな感じでは無い)

最後は、彼女がビルの屋上から飛び降りるか、
カントクが彼女に刺されるか、破滅する未来しか見えなかったんすが
母親(現実)から逃げていた自分と対峙して正気に戻る。
彼女の生活費の出所が謎。

妄想に囚われ精神障害を持つ彼女の魂(精神)が開放されるまでの話。
山岸凉子の「天人唐草」「スピンクス」「奈落 タルタロス」なんかの話に近いかな。

ヒロインで原作者の藤谷文子は、平成『ガメラ』三部作くらいしか知らないんすが、
『式日』を観ると、母親や兄弟、
スティーヴン・セガールとの間に何か複雑な事情があるのかな?

■追記・感想:
カントクは庵野監督自身をモデルにしたんだと
私は単純に考えていたんすが、
『プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル』を観て、
実際は、少女(彼女)の方が庵野監督のモデルなんだな。
と考えが変わりました。
庵野監督が結婚相手(安野モヨコ)といつ知り合ったのかわからないっすが、
カントクは安野モヨコで、少女が庵野監督と思って『式日』を観ると面白いかも。


平成以降の邦画って、どの監督もカット割り(構図)やロケーションが
あまり代わり映えしないように感じるんすが、
庵野監督の実写映画は、色々凝ったカット割りするし、
工場や鉄塔などの風景、電車などのレールや機械、奇抜な美術やファッション、
などなど今の邦画では珍しい映像が観れるのが良い。
普通の実写監督だと『ラブ&ポップ』『式日』みたいな映画は
儲からないから制作されないんだろうけど、
庵野監督はアニメの実績や人脈があるからスポンサーがつくんだろうなぁ。

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