好きなもの目録 その358 草野翔吾の世界でいちばん長い写真

向日葵(ひまわり)の花は太陽の方向に咲く
ってのは聞いた事があるんすが、
成長期が終わると東を向いたまま動かなくなる
ってのを初めて知る。


標題:世界でいちばん長い○○

分類:映画>邦画>青春映画

■題名:世界でいちばん長い写真

監督・脚本:草野 翔吾

原作:誉田 哲也

出演:
高杉 真宙
前原 滉
田村 杏太郎
前原 瑞樹
松本 穂香
黒崎 レイナ
森田 望智
武田 梨奈
吉沢 悠
水野 勝
小松 政夫

発表年:2018年

製作国:日本

評価:C ★★★以上

■内容・雑記:
内藤宏伸(高杉真宙)は、従姉の竹中温子(武田梨奈)の結婚式に行くが
式場に早く着き手持ち無沙汰。
時間になるまで、ウェディングドレス姿の従姉と結婚相手の馴れ初めを語り
宏伸の高校時代の思い出が蘇る。
写真部幽霊部員の宏伸は副部長なので、
クラス委員で忙しい部長の三好奈々恵(松本穂香)の代理で
文化祭の場所割り会に出席するが要望を言えず、
良い場所を確保できず三好に怒られ呆れられる。
同じ写真部の友人、舘沼敦(前原滉)と津本敬太(田村杏太郎)の三人で
浜辺で呆けていると従姉の温子が車で通りかかり送っていくという。
祖父(小松政夫)のリサイクルショップの手伝いをさせられた三人は
店にある品物を一品貰えることに。
そこで宏伸は特殊なパノラマカメラを手に入れ、
それまでなんとなく撮っていた写真や、なんとなく過ごしていた青春が変化する!

ネタバレあるんで以下注意。
映画やドラマを沢山観ている弊害で、
温子の結婚相手が誰かすぐ想像がついたっす。
けっこう引っ掛けで、温子に惚れている敦とか、
温子の友人のひまわり畑の所有者・小出智也(水野勝)とか、
結婚式に腕の良いカメラマンが来るとかミスリードしてるんすが、
パノラマカメラが二人の馴れ初めっていうんで、
写真館の店主・宮本賢一(吉沢悠)が登場した場面で、
この人が結婚相手だなと……。
それより、三好の鏡で顔を隠した人物写真が伏線になっているのがまったくわからず、
最後の生徒全員でパノラマ写真を撮る場面で、
三好が何を取りに部室に爆走したのかわからなくて、
パノラマ写真を撮っている宏伸自身は写真に写らないのを
鏡で映すためってのに感動しました。

写真部の部員達はけっこう他の部と掛け持ちしてるみたいで、
四角四面の小林正造(前原瑞樹)は科学部、
宏伸が片思いしている安藤エリカ(黒崎レイナ)は陸上部、
吉岡真奈美(森田望智)は演劇部で黒木香の役……うそ。

安藤エリカが小林正造と付き合っていると
三好が宏伸に告げ口するんすが、
実はそれは宏伸に安藤を諦めさせるための嘘で、
三好は安藤に宏伸は私のモノだからちょっかいを出すなと
裏で締めてると思う。うそ
宏伸はノロブーなんで三好とは高校から四年後でもなんも進展してないんで、
就職でお互い離れ離れになったら、もう会うこともなさそう……。
(あっても同窓会や写真部のOBOG会くらいしかなさそう)

宏伸と温子の祖父役は小松政夫。
小松政夫は好きだけど、一人だけ他と演技が違うかな。
結婚式で見当たらないんで、またどこかを放浪しているのか、
亡くなったのか……。
三好奈々恵役の松本穂香のことはよく知らないんすが、
顔はなんか竹内結子や仲里依紗っぽいかな。
まぁ、私はスポーツ少女が好きなんで、
断然、陸上部の安藤エリカ役の黒崎レイナの方が好みだけど。



私は写真家の撮った写真(商業用の写真)とかは見ますが、
自分で写真を撮ったり、他の人が撮る家族写真や風景写真なんかに
まったく興味がないんすが、
数十年前に短期間だけ写真の現像工場でバイトしたことがあるんすよ。
そこで私が配属されたのが、写真館で撮影された結婚式や七五三などの写真の現像。
機械にネガフィルムをセットして手動式エアブロアーで埃を飛ばして、
マゼンタとイエローの数値を入力して印画紙にプリントするって仕事。
印画紙が長いロール状になっていて、最後まで使い切ったら、
黒い袋?の中にある印画紙を手探りで交換しなきゃいけないんすが、
この時、ちょっとでも光が入ると、そのロール全部がダメになるっていう恐怖。
んで回収したのを暗室に入って溶液に通すようにセットすると、
暗室の外の取り出し口から現像された写真が出てくるんで、
またロール状になるようにセットするっていうの。
んで、そのロールをそれぞれの写真ごとにカットして一枚一枚になる。
記念写真なんで大判なんすが、当時で一枚現像して数百円のモノが、
写真館で販売される時は、その10~20倍近い値段になっていたような記憶。
でも、もしネガフィルムを工場で傷つけてしまうと
数万円弁償しないといけなかったような……。

ということで、
世界でいちばん長いパノラマ写真の現像は
数万円どころか数十万円かかると思う……。
まぁ、写真館の宮本さんにタダ働きさせたのかもしれないけど。

好きなもの目録 その357 ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのホワイト・ライト/ホワイト・ヒート

この頃、昔の邦画ばかり観ているので、
音楽はラジオから流れてくる曲を聴き流しているくらいで
世間の状況や流行とかまったくわからず……。
なんで、チック・コリアが亡くなったのも
『ウィークエンドサンシャイン』のチック・コリア追悼特集で知るくらい
鈍感な私っす。
チック・コリアについては、リターン・トゥ・フォーエヴァーの
『リターン・トゥ・フォーエヴァー』から『浪漫の騎士』を
「好きなもの目録」で取り上げようと前から思ってたんすが、
何回も聴き直さないといけないので当分先です。
あと、ヤマスキのダニエル・ヴァンガードの息子で有名な(うそ)
トーマ・バンガルテルとギーマニュエル・ドオメンクリストの
ダフト・パンクが解散するみたいっす。


NHK-FMの『夜のプレイリスト』の柴崎友香さんの週の一日目を
最初の曲目だけ確かめて寝ようと思ったら
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』
だったので寝ながら最後まで聴く。
柴崎友香さんのことはまったくわからないんですが、
原作で映画化された『きょうのできごと a day on the planet - 行定 勲』
『寝ても覚めても - 濱口 竜介』を観たことあるくらいなんで、
音楽の趣味とかわからないんで、まったく期待してなかったんすが、
ヴェルヴェッツの、しかも『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』
(バナナのアルバム・ジャケットのファースト)じゃなく、
セカンドの『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』だというんで
全集中してラジオに耳を傾けたっす!
うそっす……寝ながら聴いていたんで、細かいコメントとか憶えていないっす。
なんか微妙にコメントが長いんでアルバム一曲目の
「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」が割愛されてたのが残念す。
柴崎友香さんは1990年頃にヴェルヴェッツを聴いて嵌ったみたいなんで、
全然私なんかより早い……。
今はどーか知らないけど、2000年前後でもロック好きの若者で
昔のバンドや曲に興味ある人は、けっこうヴェルヴェッツ聴いてたんすよ。
柴崎友香さんが作家になってから迷っていた時、
ヴェルヴェッツの「ヘロイン」を引用したアメリカの小説家に影響を受けたとか
語っていたけど、作家名と本の題名はぼんやり聞いていたので憶えてないっす。
あと、無人島に一枚だけアルバムを持っていくなら
『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』を選ぶくらい好きみたいで、
特に「シスター・レイ」がお気に入りみたいなんで、
そこは私と同じだなと思ったっす。

てなことで、
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを目録に加えたいんすが、
ちょっと詳しくやろうとすると時間がかかるんで、
私がヴェルヴェッツで一番好きなアルバム
『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』だけで、
しかも、削除した十二年以上前のブログの記事ともいえない感想に
少し修正・加筆するくらいの手抜きっす。


標題:ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのシスター・レイ

分類:音楽>洋楽>ロック>サイケ>アヴァンギャルド / ガレージロック

■題名:
WHITE LIGHT/WHITE HEAT
ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート

名前:
THE VELVET UNDERGROUND
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド

メンバー:
LOU REED
ルー・リード
JOHN CALE
ジョン・ケイル
STERLING MORRISON
スターリング・モリソン
MAUREEN TUCKER
モーリン・タッカー

プロデューサー:
TOM WILSON
トム・ウィルソン

発表年:1968年

製作国:アメリカ

評価:S ★★★★★★

■曲目:
01. WHITE LIGHT/WHITE HEAT
_____ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート
02. THE GIFT
_____ザ・ギフト
03. LADY GODIVA'S OPERATION
_____レディ・ゴダイヴァズ・オペレイション
04. HERE SHE COMES NOW
_____ヒア・シー・カムズ・ナウ
05. I HEARD HER CALL MY NAME
_____アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム
06. SISTER RAY
_____シスター・レイ

■雑記:
CDで聴いていたから今まで勘違いしてたんすが、
アルバムのB面は「シスター・レイ」の一曲だけだと思ってたけど
「アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム」と二曲なんすね。
『プログレのパースペクティヴ』って本で、
「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」のフェード・インの前に
いったいどんな音楽が存在したのか妄想する――とか書かれてるんすが、
当時の「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」のライブ音源なんかを聴くと
アルバムと同じ突然始まっているんで、別にイントロは無いと思うけど。
「ザ・ギフト」は、ポエトリーリーディングっぽい。

■思い出:
私はサイケデリック・ロックが好きなんですが、
そのきっかけはドアーズなんで、
ドアーズこそがサイケのイメージだったんですよ。
んで、ドアーズと同じ様なサイケのバンドを聴きたいと思い、
確かドアーズのライナーノーツに、
西のドアーズ、東のヴェルヴェッツと書いてあって、
すっごい期待してヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファースト
通称バナナジャケのやつを買ったんですよ。
でも、アルバム聴いて、なにこれ……? へたくそなガレージバンド……。
と凄い肩透かしでガックリきたもんです。
いやたまたまこのアルバムがダメなだけで他はきっと……
と次にサードを買って聴いて、こんなのサイケじゃない
とヴェルヴェッツを嫌いになりかけましたが、
最後と思い、評価の高い『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』を
疑心暗鬼で買ったんですわ……。
良かった、買って! 神様ありがとう!
そこに最高の音楽が待っていたんですねぇ。
そしたら、それまでピンとこなかったファーストとサードアルバムまで
凄くいいアルバムだって気づきました。
『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』を聴いて、
その暴力性剥き出しのエネルギーにやられ
今じゃヴェルヴェッツ大好き!
特に「シスター・レイ」は聴き終わった後に、
あまりの凄まじさに魂が抜けたように虚脱します。
ラフな作りが、去勢されていないっていうか
ダイレクトにその曲のパワーが伝わってくるんすよ。
なんかバイオレンス、暴力、力への意思って感じなんすよ。(意味不明)


『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』は発売当時は売れなかったけど、
買って聴いた全員がバンドを始めた――
みたいなことをブライアン・イーノとかが言ってるみたいっすが、
よく現在のロックに直に影響を与えたのはビートルズじゃなくて、
活動当時ドマイナーなヴェルヴェッツの方じゃないか。とか言われますが
(いや、言われてないかもしれませんが)
確かにビートルズ聴いて
「よーし、明日からバンドやるぞぉ~」てのより、
ヴェルヴェッツ聴いた方がカッコよくて
「俺もバンドやりてぇーッ!」
ってなると思います。

ルー・リードとルー大柴は世界の二大ルー



『今日は一日“ハードロック/ヘビーメタル”三昧 Ⅶ』
を聴きながらこの記事を書いてるんすが、
『今日は一日○○三昧』は、働き方改革とかで長時間スタッフを拘束出来ないんで
バンドやグループや個人など細分化したジャンルのモノしか最近やらないのかと思ってたっす。
また『プログレ三昧』やってくれないかな……。
無理なら、1960年代限定の『サイケ三昧』とかお願いしたい。

好きなもの目録 その356 庵野秀明のラブ&ポップ

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の上映時間は2時間34分らしいっす。
私の中では『新世紀エヴァンゲリオン』の評価が固まっていて、
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の内容や最後がどーなろうが、
監督や関係者がもし何か問題を起こそーが、
作品(『エヴァ』)に対する評価は変わりないっす。

『エヴァ』は大好きなんですが、
庵野秀明監督の他のアニメ
『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』『彼氏彼女の事情』
とかは面白いけど私はあまり興味が持てなかったっす。
押井守監督とかのアニメ畑の人が実写映画作品を手掛けることに
私は否定的なんですが、(『紅い眼鏡』とか悪くはないけど……)
それで庵野監督の実写映画、まして特撮ではない
『ラブ&ポップ』『式日』にそれほど興味が無かったんすが、
実際観たら面白くて『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』などの
アニメ作品より私の好みだったので目録に。


標題:庵野秀明の式日、ラブ&ポップ

分類:映画>邦画

■題名:ラブ&ポップ

監督:庵野 秀明

原作:村上 龍

脚本:薩川 昭夫

音楽:光宗 信吉

出演:
三輪 明日美
希良梨
工藤 浩乃
仲間 由紀恵
森本 レオ
岡田 奈々
三輪 ひとみ
平田 満
吹越 満
モロ 師岡
手塚 とおる
渡辺 いっけい
浅野 忠信
三石 琴乃 (※音声のみ)
石田 彰 (※音声のみ)
林原 めぐみ (※音声のみ)

発表年:1998年

製作国:日本

評価:A ★★★★☆くらい

■内容・雑記:
女子高生の吉井裕美(三輪明日美)、
野田知佐(希良梨)、横井奈緒(工藤浩乃)、高橋千恵子(仲間由紀恵)
の仲良し四人はいつも遊んでいる渋谷に水着を買いに行く。
裕美は見かけた指輪をどーしても欲しくなり、
お金を手に入れるため援助交際をするが……。

『SUNNY 強い気持ち・強い愛 - 大根 仁』のコギャル時代を
もっと即物的、変態的にした感じかな。
庵野監督なんで映像が凝っていて、1960年代~1970年代の
ATG や自主制作作品みたいなアート系の実験的な映像にちょっとなってるかな。
脚フェチというかスカート盗撮みたいなカットが目立つけど監督の趣味なのか?
邦画の中で『ラブ&ポップ』の評価がどーなのか知らないけど、
アニメ関係じゃなく実写関係の監督の処女作だったら、
凄く評価されたんじゃないかな?
なんか邦画の実写関係の人達ってアニメを下に見ているイメージなんで。

フィクションだけど、同じ1998年公開の
『がんばっていきまっしょい - 磯村 一路』
の1970年代の田舎の女子高生と、
『ラブ&ポップ』の1990年代の都会の女子高生との
あまりの違いに同じ日本の女子高生なのかと驚愕する!

裕美達四人の家庭環境は悪くなさそうなんですが、
今なら、私たちは「買われた」とか言うんだろうなぁ。
指輪くらいで体を売るな! と思うんすが、
十代の頃って、振り返ってみればどーでもいーようなモノが
絶対自分には必要だと思い込んじゃうんすよね。

私は1990年代中頃から十年くらい
渋谷から数駅の場所に住んでいたんすが、
渋谷には(なんか恐くて)ほとんど行かなかったっす。
たまにまんだらけや洋楽のCDを買いに行っていたくらいなんすが、
プログレのCDやアニメのソフトが買いやすいので秋葉原まで行くようになったっす。
三輪明日美や希良梨や仲間由紀恵みたいな女子高生が援交してたんだったら
渋谷にもっと行けばよかったなぁ。うそっす、そんな金や行動力ないっす。
前にも書いたけど、同時代・同地域で生活していたけど
女子高生と接点なんてまったく無いんで別世界の話だな。

希良梨って女優を知らなくて、
終わりまで蓮佛美沙子だと思ってたっす。
手塚とおるのウエハラはやりすぎだと思う。面白いけど。
浅野忠信のキャプテン・ザ・イエロー……じゃなくて、
いっけん気弱で優しいキャプテンEOの援交で説教する強盗強姦魔が恐い。


■題名:式日

監督・脚本:庵野 秀明

音楽:
加古 隆
川井 憲次

主題歌:Raining - Cocco

出演:
岩井 俊二 (※ビデオポートレート撮影)
藤谷 文子 (※原作者)
村上 淳
大竹 しのぶ
松尾 スズキ (※ナレーション)
林原 めぐみ (※ナレーション)

発表年:2000年

製作国:日本

評価:A ★★★★○くらい

■雑記:
仕事に行き詰まったカントク(岩井俊二)は久しぶりに故郷を訪ねる。
そこで何かの儀式をしているメンヘラ女子(藤谷文子)に遭遇し、
ネタになるかもと興味を惹かれ不思議ちゃんと行動を共にする。
明日は私の誕生日と言う彼女だが、翌日になっても明日が誕生日だと言う堂々巡りの繰り返し。
(『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の
永遠に続く文化祭前日みたいな感じでは無い)

最後は、彼女がビルの屋上から飛び降りるか、
カントクが彼女に刺されるか、破滅する未来しか見えなかったんすが
母親(現実)から逃げていた自分と対峙して正気に戻る。
彼女の生活費の出所が謎。

妄想に囚われ精神障害を持つ彼女の魂(精神)が開放されるまでの話。
山岸凉子の「天人唐草」「スピンクス」「奈落 タルタロス」なんかの話に近いかな。

ヒロインで原作者の藤谷文子は、平成『ガメラ』三部作くらいしか知らないんすが、
『式日』を観ると、母親や兄弟、
スティーヴン・セガールとの間に何か複雑な事情があるのかな?

■追記・感想:
カントクは庵野監督自身をモデルにしたんだと
私は単純に考えていたんすが、
『プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル』を観て、
実際は、少女(彼女)の方が庵野監督のモデルなんだな。
と考えが変わりました。
庵野監督が結婚相手(安野モヨコ)といつ知り合ったのかわからないっすが、
カントクは安野モヨコで、少女が庵野監督と思って『式日』を観ると面白いかも。


平成以降の邦画って、どの監督もカット割り(構図)やロケーションが
あまり代わり映えしないように感じるんすが、
庵野監督の実写映画は、色々凝ったカット割りするし、
工場や鉄塔などの風景、電車などのレールや機械、奇抜な美術やファッション、
などなど今の邦画では珍しい映像が観れるのが良い。
普通の実写監督だと『ラブ&ポップ』『式日』みたいな映画は
儲からないから制作されないんだろうけど、
庵野監督はアニメの実績や人脈があるからスポンサーがつくんだろうなぁ。

好きなもの目録 その355 磯村一路のがんばっていきまっしょい

マイナー(野球やサッカー以外)な体育会系の部活・サークルの団体戦
を描いた最初の邦画って何なのか知らないっすが、
私がマイナーな部活もの邦画で思い浮かべるのは
やっぱ『シコふんじゃった。 - 周防 正行』かな。
2000年代以降は、邦画の中で部活ものってメジャーなジャンルだと思うんすが、
周防正行監督も関係しているアルタミラピクチャーズの
『がんばっていきまっしょい - 磯村 一路』
『ウォーターボーイズ - 矢口 史靖』
あたりから定着したイメージ。

今は部活ものアニメなんかでよくある設定の、
マイナーな競技・学術で、新しく部活を作り、
メンバーは五人前後の個性的な女子、
ってのの元祖(かどうかは知らない)みたいな
磯村一路監督の『がんばっていきまっしょい』を目録に。


標題:(保留)

分類:映画>邦画>青春映画

■題名:がんばっていきまっしょい

監督・脚本:磯村 一路

出演:
田中 麗奈
真野 きりな
清水 真実
葵 若菜 (千崎 若菜 ※葵わかなじゃない方)
久積 絵夢
田村 絵梨子
松尾 政寿
本田 大輔
森山 良子
白竜
桜 むつ子
松尾 れい子
中嶋 朋子
城 明男
有薗 芳記
大杉 漣
小形 雄二 (※エクゼクティブ・プロデューサー)
ベンガル
小日 向文世
徳井 優
神戸 浩
下元 史朗
相良 直太朗 (森山 直太朗)
升野 英知 (※お笑い芸人 バカリズム)
敷村 良子 (※原作者)


発表年:1998年

製作国:日本

評価:B ★★★★

■内容・雑記:
現在(1998年)の浜辺に放置された艇庫兼ボート部の部室から始まり、
そこから1970年代に時代が飛ぶ。
篠村悦子(田中麗奈)は、京大生の姉・澄子(松尾れい子)と同じ進学校の
伊予東高校に受かるが不安からプチ家出する。
浜辺でボート部の練習を見かけ興味を持ち、家(クリーニング店)に帰るが
父(白竜)や母(森山良子)も悦子が家出していたことを気にかけていないことに不満。
高校の授業についていけない悦子は、自分のやりたいことをしようと
ボート部に入部希望をするが女子はダメだと断られる。
それならと、悦子はボート部顧問の体育教師熊田(城明男)先生に直談判して
女子ボート部を認めさせ、競技大会に出場するため
菊池多恵子(真野きりな)と中崎敦子(清水真実)と矢野利絵(葵若菜)と
中浦真由美(久積絵夢)を新人戦まででいいからと誘い入れる。
ボート未経験の女子五人がなんとか漕艇出来るようになるが新人戦でどん尻になり
悔しさから悦ネエ(悦子)やダッコ(多恵子)以外の三人もボートを続けることに。

ヒロインのなっちゃん……じゃなくて悦ネエが
病気(貧血)や怪我(ぎっくり腰)に苦しむんすが、
二年の大会の最後のレースで貧血に倒れそうなところを根性で乗り切るんすが、
無理して危ないんじゃ……貧血は精神力ではなんともならんだろ……。

コーチの元日本代表・入江晶子(中嶋朋子)が、
変にバイタリティのある教えたがりでベタベタする感じでなく、
やる気が無いのが良いかな。
一年前に、恋人が彼女を応援するため競技場に向かう途中、
忙しい仕事のため睡眠不足で交通事故を起こし死亡。
そのショックでボート競技から引退して故郷に帰ってきた――
とかの『くちびるに歌を - 三木 孝浩』みたいな
悲しい過去を背負っているのかも。うそ

ダッコ役の真野きりなは、この後『アドレナリンドライブ』でナースやってるけど、
ちょっと前まで女子高生役やってるとは思えない……。
悦子の父・篠村健作は、クリーニング店やる前は
絶対ヤクザだと思う白竜だし……うそ。

『がんばっていきまっしょい』は、部活ものでありがちな、
恋愛要素があるにはあるけど少なく、コメディ描写もあまりないのが正統で良い。

好きなもの目録 その354 北野武の3-4X10月

私は1990年代には、邦画をあまり観ていなかったし、
昔の邦画も黒澤明とかしか知らなかったんすが、
北野武の映画は当時評価が高かったし、
1980年代のビートたけしの最盛期を観聴きしていて好きだったので
北野武作品だけはテレビ放送とかされたのを必ず観ていたっす。
邦画に詳しくないのに、ビートたけしは映画監督としても凄いな。
と素直に感心していたんすが、
1960・70年代のヤクザ映画や日本アート・シアター・ギルド(ATG)などの
古い映画を沢山観ると、北野武監督だけが突出しているわけではないとわかり、
北野武作品は面白いんだけど私の好みと少し違うので、
昔(私が北野武作品に触れた1990年代中頃から2000年くらい)に比べて
今はあまり評価してません。
作品の出演者が地味とも違うけど華がないというか、
狙いなんだろうけど演技や台詞も素人臭いというか、
でも、北野武の独特なセンスは流石だなと思うっす。

北野武監督作品の中では『キッズ・リターン』の次くらいに
『3-4X10月』が好きなんで目録に。


標題:北野武の挑戦状 3-4X10月

分類:映画>邦画>サスペンス / コメディ

■題名:3-4X10月

監督・脚本:北野 武

出演:
石田 ゆり子
布施 絵理 (ふせ えり)
篠原 尚子
小沢 仁志
井川 比佐志
ベンガル
深見 亮介
豊川 悦司
ジョニー 大倉
椎谷 建治
坂田 祥一朗 (坂田 雅彦)
所 博昭
竹内 康博
玉寄 兼一郎
渡辺 航
芦沢 孝子
比嘉 ひとみ
ト字 たかお
橘家 二三蔵
花井 直考
鶴田 忍
芦川 誠
渡嘉敷 勝男
ビート たけし
(※下記、たけし軍団)
小野 昌彦 (柳 ユーレイ)
井口 薫仁 (ガダルカナル・タカ)
飯塚 実 (ダンカン)
鈴木 浩 (ラッシャー 板前)
青木 隆彦 (つまみ 枝豆)
松尾 憲造 (松尾 伴内)
井手 博士 (井手 らっきょ)
芹澤 常夫 (芹澤 名人)
秋山 見学者 (秋山 大学)

発表年:1990年

製作国:日本

評価:A ★★★★△

■内容・雑記:
雅樹(小野昌彦:柳ユーレイ)は、
草野球チーム・イーグルスの補欠でガソリンスタンドで働いている。
ある日、ガソリンスタンドでヤクザの金井(小沢仁志)に因縁をつけられ
思わず手を出してしまう。
店が大友組幹部の武藤(ベンガル)に強請られ、
雅樹はけじめを付けるため組に出向こうとするが止められ、
代わりに草野球チームの監督・隆志(井口薫仁:ガダルカナル・タカ)が
大友組組長(井川比佐志)と元兄弟分なこともあり話をつけに行く。
話し合いは物別れに終わり、隆志は大友組に襲われ重傷を負う。
隆志の復讐をするため、銃を手に入れるため
雅樹と和男(飯塚実:ダンカン)は沖縄に。
沖縄で出会ったヤクザの上原(ビートたけし)と玉城(渡嘉敷勝男)
に気に入られ銃を調達して地元に戻り
朗(芦川誠)も合流し三人で大友組に殴り込みをかけるが返り討ちに遭い
雅樹だけが逃げおおせる。
最後に、雅樹は恋人のサヤカ(石田ゆり子)と共にタンクローリーで
大友組の事務所に突っ込み大炎上!
――てな、くだらない妄想を屋外トイレでしてたけど、
早く草野球に戻らなきゃ……オレはサードで4番だし。

運動音痴で情けないダメな男の雅樹が
恋人を作りヤクザにも怯まない自分を屋外トイレの中で妄想し、
奮い立たせて草野球に臨む話だと勘違いしてたんすが、
その逆で、雅樹は草野球チームの背番号3で4番サードのレギュラーなのに、
もし自分がダメ人間だったら? と妄想してたみたい。

最後は夢オチとかいわれてますが、
ループものっぽくも感じる不思議な映画。