好きなもの目録 その341 中島哲也の下妻物語

世界が未曾有の状態になっているし、
私も明日はどーなるかわからないんで、
好きな映画を観直してるっす。

映画を観て私的に良いな好きだなと思い
高評価だった映画を何年も観直さないでいると
段々内容を忘れていって、あの作品ってそんな良かったかな?と
自然と評価が下がってきたりするんで、
なるべく観直した時に備忘録として「好きなもの目録」を書いてるっす。

若い頃に観たきりだったり、内容をうろ覚えの映画を観直してみると、
前は面白く感じたモノがそれほど面白くない。
その逆に、前はそれほど面白く感じなかったモノが凄い面白い。
ってことがあるんすが、感性が衰えたってのもあるし、
色々な作品を観たため相対的に評価が上下したってのもあるかな。

んで、中島哲也監督の『下妻物語』が好きなんですが、
何年も観直してなく内容を忘れているし、当時の若者向けの映画だし、
『渇き。』『来る』など、ここ何年かの作品の出来がいまいちというか、
ある程度面白いけど、なんか違う感じがして、中島監督に対する信用度が落ちて、
それらをひっくるめて『下妻物語』って今観ても面白いのか?
との疑念から観直してみたんすが、やっぱ面白かったので一安心。


標題:嫌われ哲也の下妻物語

分類:映画>邦画

■題名:下妻物語

監督・脚本:中島 哲也

原作:嶽本 野ばら

音楽:菅野 よう子

出演:
深田 恭子
土屋 アンナ
宮迫 博之
篠原 涼子
樹木 希林
福田 麻由子
岡田 義徳
荒川 良々
阿部 サダヲ
小池 栄子
矢沢 心
まちゃまちゃ
真木 よう子
江本 純子
本田 博太郎
生瀬 勝久
木村 祐一
入絵 加奈子
鮎貝 健
水野 晴郎


アニメ:STUDIO 4℃

発表年:2004年

製作国:日本

評価:S ★★★★★○

■内容・雑記:
ロリータ(竜ヶ崎)桃子(深田恭子)の半生って感じで、
尼崎でのヤクザの下っ端の父(宮迫博之)と水商売をしていた母(篠原涼子)の出会い。
桃子(※子供時代は福田麻由子)の誕生と母の浮気そして離婚。
パチモンのヴェルサーチ商品で大儲けした父だったが
ユニバーサル・スタジオとのコラボが問題になり
逃げるように祖母(樹木希林)のいる実家の茨城県下妻市に桃子を連れて帰ることになる。
女子高生の桃子は、おらあロココだ!って感じにロリータ・ファッションに嵌り、
何でも揃う地元のジャスコを避け、
渋谷区代官山のロリータ・ファッション・ショップ
「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」まで出かけるガチ勢。
ロリータ服を買うための資金に、偽物のヴェルサーチを売りに出したことから、
レディース(暴走族)のヤンキー白百合イチゴ(土屋アンナ)と図らずも知り合う。

土屋アンナの多彩な表情とおバカなヤンキーの嵌りっぷりが良いし、
深田恭子の唯我独尊なロリータ少女も対照的で最高なコンビ。

『けものがれ、俺らの猿と - 須永 秀明』で牛久大仏を知り、
その異様さに興味を惹かれたんすが、
『下妻物語』にも牛久大仏が出てきます。
なんか茨城県って印象が薄いイメージなんすが、
今は茨城県っていうと『下妻物語』と牛久大仏!(とジャスコ)


■題名:嫌われ松子の一生

監督・脚本:中島 哲也

原作:山田 宗樹

音楽:
ガブリエル・ロベルト
渋谷 毅

出演:
中谷 美紀
瑛太
市川 実日子
柄本 明
キムラ 緑子
香川 照之
濱田 マリ
伊勢谷 友介
宮藤 官九郎
劇団ひとり
大久保 佳代子
武田 真治
荒川 良々
黒沢 あすか
BONNIE PINK
谷中 敦 (※東京スカパラダイスオーケストラ)
谷原 章介
竹山 隆範
角野 卓造
甲本 雅裕
渡辺 哲
木野 花
あき 竹城
嶋田 久作
AI (※女性歌手)
山下 容莉枝
土屋 アンナ
山田 花子
ゴリ
マギー (※女性モデルじゃない男優の方)
柴咲 コウ
木村 カエラ
阿井 莉沙
片平 なぎさ
本田 博太郎
田中 要次
山本 浩司
木下 ほうか
江本 純子
江口 のりこ
蒼井 そら


発表年:2006年

製作国:日本

評価:A ★★★★○くらい

■雑記:
川尻松子(中谷美紀)の転落人生を甥の笙(瑛太)が
松子の周辺にいた人々により知り死を悼む話。

知らんけど『無法松の一生』からタイトルを付けたのかな?
インケツっていうか、ちょっとしたことがきっかけ(ボタンの掛け違い)で
最悪の方へ向かってしまうってことがあるんすが、
『裸足のピクニック - 矢口 史靖』や『ファーゴ』なんかもそんな映画かな。
悲劇と喜劇の関係っていうか、本人にとっては悲劇でも
他人(第三者や神視点)から見ると喜劇なんですが、
松子の人生は悲惨であまり笑えない。
笙の恋人の渡辺明日香(柴咲コウ)が松子にソックリなのは、
子供の頃に一度だけ会った伯母の顔がインプリンティングされ
笙の好みのタイプになっていたからかな。うそ
笙と別れた明日香が突然何かに目覚め、
青年海外協力隊でウズベキスタンに行くことになるのがちょっと笑った。
『嫌われ松子の一生』公開当時、けっこう女性に人気で流行っていたと思うんすが、
付き合う男からのドメスティック・バイオレンスや、
ト○コ嬢に落ちたり、殺人を犯して刑務所に入ったり、
最後は汚部屋暮らしの精神を病んだメタボの婆さんになり
ホームレス狩りの少年みたいなのに殺されるっていう
(狙っているのか、中学教師だった松子が中学生に暴行されるっていう最後)
ハードな内容なのに、よく女性に受けたなぁ。



中島哲也監督はCMディレクターもしているので、
映像がちょっと凝っている。
『夏時間の大人たち』『Beautiful Sunday』とか面白くて、
矢口史靖や石井克人や山下敦弘なんかと通じる感じなんすが、
『下妻物語』『嫌われ松子の一生』あたりになると、
なんかジャン=ピエール・ジュネっぽいような映像にレベルアップ。
『下妻物語』では、桃子の父役の宮迫博之のクズの演技が最高に嵌っていて、
『嫌われ松子の一生』では、
松子のアパートの隣人役のゴリもキャラ立ってて、
中島監督はお笑い芸人を使うのが上手い。
『下妻物語』の水野晴郎や、
『嫌われ松子の一生』の光GENJIや
片平なぎさと本田博太郎と田中要次が出演するサスペンスドラマ
とか小ネタ(パロディ)が面白い。
私が荒川良々を初めて認識したのが『下妻物語』の八百屋だったなぁ。
『嫌われ松子の一生』でも理容師で登場してる。

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