好きなもの目録 その259 坂本龍一の千のナイフ

NHK-FMの『夜のプレイリスト』の森俊之さんの週を聴いたら、
ハービー・ハンコックやデオダートやスティーリー・ダンなど、
ジャズ、フュージョン系のアルバムが選ばれる中で
坂本龍一の『千のナイフ』が放送されたので……。

森俊之さんのコメントを要約すると――
坂本龍一は、クラシック、ジャズ、ロック、テクノ、
あらゆるジャンルに精通して独自の音楽を作っている。
デビュー・アルバムの『千のナイフ』で既にその片鱗が垣間見えて
あらゆる音楽が混じっている。その混ざり具合がとても魅力的。
当時の最先端の現代クラシック音楽、当時の最先端の現代ジャズ、
電子音学、そして日本独自のアイデンティティ(民謡や童謡など)が
混じって坂本龍一の音楽の根幹をなしている。
ジャズの最先端とクラシックの最先端が音楽理論的にくっついていて
坂本龍一はクラシック側からそれを具現化しているのに価値がある。
そして、あくまで電子音学(シンセサイザー)というフィルターを通し、
最初に伝わってくるのがエレクトリックというキーワードなのが素敵。
当時1980年前後の時代は、
音楽だけではなく、文学もファッションも映画も、
あらゆる東京発世界着という文化がもの凄く台頭していた。
森俊之さんはそんな東京に憧れを抱き、
ニュー・ウェーヴ、ニューロマンティック
(YMO、ディーヴォ、クラフトワーク、ジャパン)
の洗礼を受け、音楽だけではなく、あらゆる意味で影響を受けている。
――だとか。

前にも、『夜のプレイリスト』では、
ユーミンとYMO関係(細野晴臣と坂本龍一)のアルバムがよく流れる印象――
って書いたんすが、『夜のプレイリスト』は何が放送されるかわからなくて
直前まで大友克洋の『童夢』を久しぶりに読んでいて、続いて『千のナイフ』を聴いたので、
1970年代末から1980年代初め頃の大友克洋とYMOのブーム
というか影響の凄さをあらためて認識する。
当時の(漫画家やミュージシャンなどを目指す)若者達に
大友克洋とYMOは多大な影響を与えたと思う。

私がYMOと出会った1980年代は、坂本龍一が
忌野清志郎との『い・け・な・いルージュマジック』や、
『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』への出演と音楽、
アニメ『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の音楽などで目立って活躍していたので、
YMO=坂本龍一ってイメージだったんすが、
その後に、メンバーそれぞれのソロとか関係する作品を聴いたりして、
坂本龍一より細野晴臣の方が私は好きなんですが、
『千のナイフ』はYMOのプロトタイプみたいで好きなので目録に。


標題:教授の千のナイフ

分類:音楽>邦楽>テクノ

■題名:
千のナイフ
THOUSAND KNIVES OF (THOUSAND KNIVES OF RYUICHI SAKAMOTO)

名前:
坂本 龍一
RYUICHI SAKAMOTO

ミュージシャン:
細野 晴臣
HARRY HOSONO
松武 秀樹
HIDEKI MATSUTAKE
渡辺 香津美
KAZUMI WATANABE
高橋 悠治
YUJI TAKAHASHI
浜口 茂外也
MOTOYA HAMAGUCHI
山下 達郎
TATSURO YAMASHITA


その他:
高橋 幸宏
YUKIHIRO TAKAHASHI

発表年:1978年

製作国:日本

評価:S ★★★★★☆

■曲目:
01. サウザンド・ナイブズ
_____THOUSAND KNIVES
02. アイランド・オブ・ウッズ
_____ISLAND OF WOODS
03. グラスホッパーズ
_____GRASSHOPPERS
04. ダス・ノイエ・ヤパニッシェ・エレクトロニッシェ・フォルクスリート
_____DAS NEUE JAPANISCHE ELEKTRONISCHE VOLKSLIED
05. プラスティック・バンブー
_____PLASTIC BAMBOO
06. ジ・エンド・オブ・エイジア
_____THE END OF ASIA

■雑記:
松武秀樹が参加してるんで、シンセの音色が冨田勲直系。
山下達郎がカスタネットで参加している。
高橋幸宏が坂本龍一(アルバムジャケット写真)のスタイリストをしてる。



『千のナイフ』を聴く(知る)前に、千之ナイフの漫画を読んでいたんすが、
なんかの雑誌で、編集者の思い違いか誤植かで千之(ちの)ってルビふってあって、
私は千之ナイフを、ずーっと「血のナイフ」って読んでいたっす。騙されたっす。
本当は普通に「せんのないふ」っす。関係ない話っす。

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